2011-01-01から1年間の記事一覧
分かち合えるものなんてひとつもありはしないのだ 何一つ残っていやしない 全てを失ってしまった僕は 僕には喜びも 悲しみも 絶望さえもなく 「共に分かち合えば、喜びは倍になるよ」 「悲しみは分け合うと半分になるね」 僕は一体 何を分け合えば良いのです…
桜が舞い散る小径 海の水面にきらめく太陽 あなたがキスをした椛 漆黒の冬は空から墜ちて 鮮やかな色は暗闇から生まれた 一点から解き放たれた全ては やがて一点へと集約する 「ロマンティックなだけならいらないよ」 「この先にどんな幸せが待っていようと…
私はあなた、あなたは私。 全てを愛そう、と見知らぬ彼は言った。 彼は私を、愛してくれるでしょうか。 私は彼を愛せない。 隣人でなければ愛せない、私は悲しく虚しい人間です。 見知らぬ誰かが泣いていても、私はきっと心を痛めない。 劣性遺伝子の命。 あ…
ルーペで覗けば脆い心 すぐに崩れてしまうだろう 僕は大人になってしまった あの頃の感情は もう二度と僕の心にやってこない “いつまでも忘れないで” “いつまでも大切なものを” そんなことを言う君が 可哀想に いちばんつまらない大人だね ルーペで覗かなけ…
理由もなく泣いた 理由もなく悲しく 理由もなく寂しく 感情のままに あるがままに ハロー、世界 僕は此処だ 僕は僕だ ――僕は、 ハロー、世界 なんだか可笑しいね 悲しいことに理由が必要で 嬉しいことに理由が必要じゃないなんて! ・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆…
僕は嘘を簡単につく。 好きなふりをすることも 幸せなふりをすることも 楽しそうにはしゃぐことも 寂しそうに振る舞うことも ――僕にとっては全て容易いこと。 僕は嘘を決してつかない。 悲しみに暮れて泣く時も 嬉しさを噛み締めて笑う時も 内に籠もりたい時…
弱い心音が唄う最後の歌 重なるは人魚姫の歌声 愛を育めない君と僕 響くは不快な不協和音 悲しみが揺蕩う水面 涙の底に沈むは独りの僕 僕らは共存することが出来る 僕らは共生することが出来ない 僕が人間であり続け 君が人魚である限り 僕にはどうしても解…
朝、僕は目を覚ます。 コーヒーを飲む間もなく、身支度を整えて満員電車に体を押し込む。 会社について、漸く一息。 僕は帰り道のことだけを考えて仕事をする。 僕は帰り道のことだけを考えて笑顔を貼り付ける。 時間はあっという間に過ぎる。 トイレ。 昼飯…
やがてステラはさよならを告ぐ。 僕のちっぽけなこの世界も、いつか終焉に向かうだろう。 例えば甘ったるい小説のようなエピローグを望むほど、僕は心が優しくない。 例えば甘ったるい小説のようなエピソードを望むほど、僕は心が広くない。 生きることはそ…
スキ セツナイ クルシイ カナシイ スキ アイタイ アタタカイ シアワセ スキ キライ スキ アイシテル スキ アイシテ アイシテ ――愛して アイシテ スキ スキ スキ…… ¢£%#&*@§℃¥$ no.419's mission ――モホウ ノ コイモノガタリ $¥℃§@*&#%£¢ (…
僕は美しいモノになりたかった。 美しい君に、相応しいニンゲンになりたくて。 だって君は、本当に美しいんだ。 ココロも イレモノも。 神様は理不尽だ。 神様は意地悪だ。 神様は、残酷だ。 例え僕のココロが 偽善の美しさを持つことが出来たとしても 君の…
全ては無意味なことだ。 愛を囁く言葉も、 流れる涙も、 力強い抱擁も、 眩しい笑顔も。 全ては無意識なものだ。 愛を囁く言葉も、 流れる涙も、 力強い抱擁も、 眩しい笑顔も。 それは理由など無く、 ただそこに存在するもの。 例え偽物であっても、 僕にと…
ある夜、僕は幸せな夢を見ました。 美しい風景と、大好きなものに囲まれていました。 そして気付いたのです――僕の幸せは大抵視覚に支えられてる、と。 果たしてそれは褒められることなのでしょうか。 僕は時々思うのです――僕は幸せに甘んじている、と。 僕が…
君は言った。 「アイツが手をすり抜けて、墜ちていく夢を見るんだ」 でもそれは夢だ。 現実には君の手は確かに、彼の手をぎゅっと掴んでいる。 それならば、僕は。 僕は僕の手を見る。 じっと、じっと。 ――何も無い、今は。 ねえ、僕の手は何処へ繋がっている? ――…
ほろりと崩れた砂糖菓子を つまんで粉々に握り潰した。 レクイエムを奏でる唇で ためらい傷にキスをした。 赤く染まった頬の君なんて いくら捜しても見つからない。 糸で縛り付けておけば良かった。 ノアの方舟は此処にはこない。 行き先を間違えないのは、 …
例えばね、君が好きな店で売っているチョコレートのタルト。 あれは一つで419キロカロリーもする。 それを僕が食べたとして、そのカロリーを消費する為には、何時間も歩かなきゃいけない。 だけどもし、君が手作りのチョコレートタルトを作ってくれたなら、…
不変なものでありたい そう願うくせに 永遠の愛など存在しないと愛は言う 例えば永遠が ほんの一握りの砂が落ちる時間であれば 永遠の愛は存在すると愛は言う 一瞬の愛を 繋ぎとめて生きているのだ そうしていつの間にか 長い長い時間が経っていたのだ そう…
ひとりぼっちは 寂しくないさ ひとりきりでも 歌えるさ ひとりの時間は 穏やかで ひとりの夜は 夢想する ひとりの涙は 月にとけ ひとりの声を 君へ送る ひとり ひと、り りん、と ひとり ひとりよがりの 幸福論 (僕の心が貴方に届きますよう) ・:*:・゜'★,。…
吐き出すことは簡単で 吐き出すまでは複雑だ 迷路は幾重にも絡み合い 欠片は其処で迷い子となる 救い出すことは正しいこと? 見守ることこそ、真の勇者? 神様はそんな私を 嘲笑った。 「お前は一体何様だい?」 ・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆・: 俺様(*´`*) 物語…
ノストラダムスの予言が当たった日、世界は壊れた。 僕は何も変わらなかった。 ただ、泣いて ただ、叫んだ。 どうして僕は壊れなかったんだろう。 どうして僕は置いていかれたんだろう。 どうして、どうして? ただ、桜が綺麗だった。 世界は相変わらず、綺麗…
喜びを 「笑っている君の隣に僕がいること」 怒りを 「自分が嫌い、なんて言う君は嫌い」 哀しみを 「僕に背を向けて独りで泣かないで」 楽しさを 「心が踊るんだ、笑っちゃうくらい」 それから愛を伝えよう 「言葉はいらないね、キスをしよう」 ・:*:・゜'★…
ジンジャエールを飲みながら歌うんだ 月は舐めると甘いのさって 砂糖菓子以上に好きよ 貴方の隣で貴方の甘い声を聴くこと 思い出は残るのに貴方はいない でもこの世界で生き続けよう ・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆・: 突然訪れた短歌ブーム! 何も知らないのでと…
「¢£%#&*@§☆?」 (チョコレートは好きかい?) 「おせんべい?」 「§&*£#%¢」 (ボクのをヒトカケラあげる) 「これ、くれるの?」 「☆℃¥$∞∴Å∬∵‰」 (出会ったシルシだよ) 「僕も好きだよ、おせんべい」 「ΔαΠΗΘΣδεΦ? ¢*!」 (キミは甘いものが食べられるのか? すごいな!) 「きっ…
ドーナツ好きの堂 奈津さんが これは俺のって 取っていっちゃったからよ 彼、ドーナツ普及委員会名誉会長だから 美味しい真ん中持って 配って回ってるのよ ――あなたの所にも そのうち来るんじゃない? ・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆・: まるいだけで可愛いけど、…
君は歌う。 ラララ♪ 僕は歌う。 ラララ♪ 声を上げて歌おう。 歌は立ち向かう力となるから。 手を取り合って歌おう。 歌は励ます力となるから。 ラララ♪ ラララ♪ 共に歌おう。 幸せになる為に! ・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆・: 買い占めストップの唄を考えよう…
ほら、オレってさ、此処らで一番でっかいタンポポだろ? しかも一年中咲き続けていられるんだ。 自慢のタテガミ…じゃなかった、花びらなんだからな。 だからさ、オマエが寒い日に土のベッドで寝てる時だって、オレはずーっと温めてやれるんだぜ。 綺麗な黄色…
眠るならあなたの腕の中で そこならわたし とても安心出来るの 怯えるあなたに わたしは迷わず 自分の腕を差し出すよ あなた は わたし わたし は あなた ・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆・: Pray for JAPAN! あいうえおシリーズ 「眠るならあなたの腕の中で」 素…
盗み見た君の横顔は、どれだけ見つめても(それこそ君の顔に穴が空くんじゃないかってほどにね)ちっとも僕に向いてはくれない。 君の視線の先に、いつも僕がいて欲しい――なんてことは別に思っていないんだ。 君の瞳は、常に君が望むものを見つめるべきだと思…
苦さしかないミルクティーなんて まるで甘いマスクを被った死に神のよう 勧善懲悪の消えた何処かの世界は 人間らしく生きることが素晴らしいことだと メディアは人間に“感動的エピソード”を付けたがる そこは悪をも愛する不安定な世界 (俺の居場所は此処じゃ…
ベランダから夜空を見上げれば いつもはぼんやりと霞む星光が 今日はやけにはっきりと見えた 零れ落ちるものを拭おうと 銀縁の眼鏡をそっと外せば 星灯りはあっという間に滲んだ 枷が外れた瞳から 涙が溢れて止まらない どうしようもない僕を 誰か、助けて …