物心ついた幼い頃、まだ一人ではどこへも行けなかった頃から、私は夕暮れ時になると無性にさみしくなって悲しくなって、早くおうちへ帰ろうと親にねだったものだった。成長とともに夜は友人のようになって、そしてまた離れていった。
最近は根っからの朝方人間で、明るいうちにパーンと開けた外でビールが飲みたいと思うし、映画館を出たらまだ日が出ていてほしいし(そして夜は早々に寝たい)、連休が少ない仕事柄のせいか夜になるともう明日のことに心は向いてしまう。ああ、でも、夕焼けは好き。夕焼け空と夜空が混ざり合う色も。
それでもたまに、日が落ちてゆく時間が不安だった自分のことを思い出し、家族が寝静まった夜に小説を読んだりテレビを見たり、はたまた物語を書き綴ったりしていた自分のことを思い出す。思い出しては、今と未来のことを思う。どこかで泣いている人がいるのだと思い、生きている責任を感じる。
明日はどこかの公園に行って、ピクニックでもしたい。日が昇っている間、空が明るい青色に見える世界で良かったなと思う。