想像力があれば、と常々思っていた。みんなに想像力があれば、世の中から悲しいことがなくなっていくはずなのに、と。
新聞の山を削るメガソーラー(2024.12.6朝日朝刊29面)という見出しで、記事にあった『山を削って太陽光発電所がつくられるなんて考えもしなかった。想像力のなさを後悔している』という言葉がここ数日頭から離れない。
もし私が発電所をつくるなら、と考えたことがあるからだ。太陽光か風力発電が良いよなぁ、だって自然だし。自然の恩恵すげ〜、みたいな。
でも、その言葉でようやく気付いたのだった。めちゃくちゃブーメランじゃん!!!
よくよく考えれば、そうだよなと思う。あんなでっかいもんどこにつくるんだって話だもんな。でも、どの発電所が良いかなと考えたとき、山を削るなんて考えもしなかった。
「ちょっと想像すれば分かるのに」。過去に偉そうに放った言葉は、勢い衰えず戻ってきて見事に私をぶっ飛ばした。
自分に想像力がないなんて想像もしなかったよという、まったくお恥ずかしい話。